SIer(システムインテグレータ)に所属して2年たったころ。
年2回行われる評価面談。評価方法や自分の評価結果に不満があったので「わかりやすく評価される」ように行動してみたら1年で良い結果が出たのでご報告します。
そもそもどんな不満があったか
①評価基準がない。
評価面談のやり方は下記の内容をテンプレートに埋めて、上司と面談を行うというものです。
- この半期の業務内容
- この半期で頑張ったこと、成長したと実感すること
- この半期できなかったこと、次の半期で実践したいこと
- 3年後の目標
- 会社に対する意見
- プログラミング言語、DB、ミドルウェア等が羅列されたスキルシートに習熟度を5段階で記載(自己申告)
SIerではありがちな評価方法ではないでしょうか?他社の方に聞いても同じようなやり方だという会社が多かったです。
②普段顔を合わせない上司に評価される
これもSIerあるあるだと思うのですが、そもそも同じ現場に評価者である上司がいない場合が多いです。顔を合わすのは全社会議の時と評価面談の時だけということ珍しくありません。
その場合どういった問題起こるのか。
- 一緒に仕事をしている客先からは評価されているが、自社からは評価されていない。
- 客先からはそこまで評価されていないが、自社へのアピールが上手なので社内では高評価。
そもそも評価面談の時にしか顔を合わせない上司側も何を根拠に評価してよいのかわかりません。するとどうなるか。部下のアピールを鵜呑みにするか、好き嫌いで評価をつけるしかないのです。
わかりやすく評価されるためにやったこと
研修に参加して会社に報告する
自社が契約しているセミナー会社の研修を片っ端から受けました。これをやった理由は
「福利厚生の一環として無料で受けられるようにしているが、誰も自主的に受けてくれない」とお偉いさんが嘆いていたのを聞いていたからです。自分のスキルアップにもなって一石二鳥です。
資格取得制度を利用して資格をとる
「基本情報に合格したらn万円、応用技術者試験に合格したらn万円」のような制度は会社にありませんか?
私はこれを利用しました。弊社ではこの制度を利用して資格をとると、自社の朝礼に呼びだされて社長から直々に報奨金を受け取ります。否が応にも顔を覚えてもらえます。
半期に1回評価面談があるので、半年毎に実施スケジュールが組まれているIPA主催の技術者試験はちょうどよかったです。
成果につながらなくても現場の情報を本社に共有する。
「現場で新しい案件始まるらしいですよ。こういうスキル持った人集めてるらしいです。」という感じで、現場で聞いた内容をとりあえず自社の営業に共有していました。
あとは敏腕の営業さんに任せます(笑)。本当は私も現場で営業活動した方がよかったのでしょうけど無理はできません。それでも営業さんには感謝されましたし、意見交換できる場が増えたので私のストレス解消の相手にもなってくれました。
通常、営業さんは客先の営業さんとしかやりとりできないので現場の話は重宝されます。とりあえず報告しておきましょう。
結果
行動を始めてから1年でマネージャーになることができました。若手社員も増えてきていたのでマネージャー職を増やそうという流れがあり、運の要素も強かったと思います。
私がこだわった方法としては
- 誰も損しない
- 上司に媚びるようなことはしない
- 頑張らなくても自然とアピールできる
あからさまにアピールするのは苦手だし、なんかそういうの嫌だ(笑)という気持ちがあったのでこのような方法になりました。アピールが苦手な人は自分の環境に合わせて試してみると良いかもしれません。
まとめ
わかりやすく評価されるように行動してみてわかったことですが、下記の1点に尽きます。
「上司は評価の根拠がほしい」
売上などの数値で評価できない職種の場合、見えないところでいくら頑張っても評価できません。
それに上司だからといって評価のスペシャリストではありません。「人事評価」という業務に関して勉強したりスキルを身につけている人がどれほどいるのでしょうか。
そういう上司のためにも自分自身の為にも、良い評価をつける根拠を用意してあげるのが効果的です。